
ロゴ作成「デザイン費」の相場は?
起業、新商品、新設のサークルなど、新しく何かをはじめる際に作成する「ロゴ」。はたして、ロゴ作成にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか? その相場について解説していきます。
目次
ロゴデザインを依頼する前に知りたい「相場」
デザイン事務所や、個人のデザイナーなど、ロゴを作成する選択肢は複数存在します。ここで気になるのが、ロゴ作成費用の相場。
たとえばLOGO市では、オリジナルロゴの作成プランが59,000円からラインナップされています。しかし、これがリーズナブルであることは、相場を知らないとよくわからないものです。ロゴデザインを依頼する場合は、デザイン事務所や個人のデザイナーなど、どこへ依頼するのかは、費用の相場を知っておけば判断がしやすいです。
【参考】LOGO市 ロゴ作成料金|選べる3つのロゴ作成プラン
ロゴデザイン費用の相場を知るために、まずはその作成費用の内訳を理解するところから、はじめましょう。
ロゴデザイン「作成費用」内訳
LOGO市では、ロゴデザインの費用をプランとして明確に提示することで、初めての人でもデザイン費用がわかりやすくなるようにしています。
しかし一般的には、見積もりを取るまで、どれくらい費用がかかるのか、わからないことが珍しくありません。また、いざ見積もりをとってみても、その詳細がよくわからなければ、高いのか、安いのか判断できません。
ロゴデザイン費用の見積もりには、以下のような内訳が記載されています。各項目の意味を知っておくと、デザイン費の相場観も見えてきます。
ロゴデザイン費「見積もり」内訳
1.作業料
デザインの実作業にかかる費用(工数)のことです。一般的な労働に対する作業料は「時給」で換算されますが、デザイン作業における金額は以下のような計算式で算出されることが多いです。
平均年収÷12ヶ月÷165時間×2=作業料
165時間というのは1ヶ月あたりの標準労働時間、最後の「×2」は標準人件費率である50%を表しています。
2.付加価値料
作成されたロゴの「付加価値」に対してかかる費用のことです。以下の計算式で算出されます。
質的指数+量的指数=付加価値料
質的指数とは「ロゴデザイナーの能力や知名度」のことで、量的指数は「ロゴを使用する規模を数値化したもの」です。有名なデザイナーに依頼した場合や、大きなキャンペーンに使用するロゴの作成を依頼した場合、大きく費用が跳ね上がります。
3.提案数
ロゴデザインにおいて、最初に提案してもらうロゴの数が多ければ多いほど、費用は高くなります。提案数は請ける側によって1つから複数まで様々なケースがあります。中でも複数のデザイナーが所属するデザイン事務所なら、オプションで提案数を増やすことも容易です。
選択肢が多いことは依頼側からすればメリットがあるように感じますが、最終的には1つに絞られます。多ければ、それだけ費用もかかれば、作成にも時間がかかります。また個人のデザイナーに依頼するケースでは、同じ人物がデザインするため、ロゴデザインの傾向が似てしまう点も踏まえておく必要があります。
4.修正数
できあがってきたロゴに修正指示を出せる回数です。どこからどこまでを修正と位置づけるかを含めて、修正指示は多ければ多いほど、費用は高くなります。
修正指示は出せば出すほど、正解がわからなくなるものです。修正できる回数が多いほど良いように思えますが、結果として迷宮入りしてしまうこともデザインあるあるです。最終的に、最初のデザイン案とほぼ変わらないのに、費用だけ膨らんでしまったなんてこともあります。修正指示は無駄打ちにならないように発注側が注意したい点です。
5.支出経費
ロゴをデザインするにあたって、かかる経費のことです。打ち合わせでかかった交通費や通信費、雑費などが含まれます。
6.デザイン費
デザインの行為そのものに対して支払う費用です。創作作業であるデザインは、実際に手を動かして描いていく時間以外にも、それまでに培ってきた想像力や経験値といった数値に表せないものから生み出されます。プロに依頼する最大の理由がここにあります。そのため、依頼するデザイナーによってデザイン費は変わります。高ければ高いほどよいというわけではありません。絵画の価値が、人によって違うのと同じです。
一般的にロゴデザインは、美術作品と違って、商業デザインのため、ある程度の相場というものがあります。しかし、個人デザイナーにおいては、請ける人間の言い値的なところもあり、価格の幅が広いので、分かりづらい部分かもしれません。
7.CI/VI作成費
企業価値を高めるために、ロゴマークの方向性を統一させる指針をまとめたものです。誰が見てもロゴからその企業がわかるようにするための戦略の一つです。
ロゴマークの色の指定や、実際に使う場合の仕様なども策定されます。こちらにも費用がかかります。
デザイン事務所以外の選択肢は?
デザイン事務所以外にも、ロゴデザインの発注先としては、個人のデザイナーも選択肢にあがることがあります。
近年、個人のデザイナーへの依頼は、クラウドソーシングのサービスを利用するケースが増えました。中でも、コンペ形式で複数のデザイナーから提案してもらうことが主流となっています。

しかし、クラウドソーシングは、デザインのプロから、デザイン初心者まで、様々な人が登録しています。そのため、デザインの質もバラバラ。またコンペ形式は、デザイナー側に参加の意思が委ねられているため、費用を安く抑えようとすると、参加者の質が下がり、良い提案がこなくなるので注意が必要です。
クラウドソーシングで有名なサイトでは、コンペ形式以外にもデザイナー側がプランを提示しているケースもありますが、こちらも費用はバラバラ。クラウドソーシングサイトは、クオリティ管理までしているわけではありません。デザイン事務所と比較すると、発注側にもデザインのディレクションができる人間が必要になります。
また、ロゴマークは作成して終了ではなく、著作権の管理など、その後も専門的な知識が必要になります。個人のデザイナーに依頼する場合は、そのあたりまでサポートしてくれるのかといった点も、チェックしておきましょう。
ロゴマークを選んで買う選択肢
急ぎの場合や、単に値段を安く抑えるのであれば、利用実績も安定しているLOGO市ストアの活用も視野に入れてみるのも良いでしょう。
クオリティの高い豊富なデザインの中から好きな“1点もの”のオリジナルロゴを選ぶだけなので、ネットショッピング感覚で即使えるロゴデザインが手に入るのは、時間と費用の節約にもなります。
「ロゴ制作」に特化したデザイン事務所
ロゴは一度作成してしまえば、その後は長期間使うものとなります。単純に費用だけを重視してしまうのはおすすめできません。質も値段も両方をバランス良く狙うなら、ロゴデザインを専門にあつかう「ロゴ制作会社」という選択肢があります。LOGO市もロゴに特化したロゴ制作会社です。
ロゴ制作会社に依頼するメリットの1つに、ただデザイン案を見せるのではなく、提案・説明を個別で行うことが挙げられます。

自分では、ぼんやりとしかイメージできていなかったとしても、プロの意見を聞きながら「なぜこのようなデザインにしたか・した方が良いか」という説明ありきで提案を受けることで、薄っすらしていた活用イメージが明確になります。デザインの種類も、複数人のデザイナーが作成することで、バランス良く見比べることができます。
そして優良なロゴ制作会社の場合、修正回数を事前に提示してくれるので、提示された修正回数内なら気軽に修正を依頼することができます。
ロゴ制作会社の場合、さまざまな業種のロゴを作成している可能性が高く、あなたの業種にあったクオリティーの高いロゴを作成してくれます。これはロゴデザインという分野に特化している強みですね。
ロゴに関して知識が少ない場合は、ディレクターが個別対応することで「分からない」と放置せずに、納得のいくロゴマークが作れる可能性は高まります。
ロゴ制作会社に依頼するときのポイント
依頼するロゴ制作会社は、経験豊富な制作会社を選ぶのが吉です。経験豊富なロゴ制作会社であれば、ウェブサイトにこれまでの実績を載せてあるページが必ずあります。どんな業種のロゴデザインが得意なのか、自分のコンセプトに合いそうかなどを確認しましょう。
そして、実際にロゴ制作会社に依頼する際は、作りたいロゴの色や形状、思いや理念など、自分の想像できる範囲で可能な限りの情報(ヒント)を担当者に伝えることが重要です。つまり「良いロゴを作成するポイントは、ロゴのコンセプトをしっかりと伝えること」です。
LOGO市をはじめ、ほとんどのロゴ制作会社では、事前にヒアリングの時間を設けていますので、そこでどんなイメージのロゴにしたいか、ロゴを通して伝えたいことなど、できるだけ細かく伝えましょう。
ロゴの色やイメージなど、できるだけ細かく決めておくほうが、希望に合ったロゴが出来上がりやすいです。例えば、「力強さを表現して、赤を基調にしたい」「青をベースにアルファベットのAをメインにしたい」など自分のイメージするロゴの方向性をどんどん伝えましょう。
どうしてもロゴのイメージが想い浮かばない場合はその旨を担当者に説明の上、事例や経験則から意見をもらうといいでしょう、ロゴに特化して普段から触れ合っているディレクターやデザイナーの場合、イメージを膨らますための適切なアドバイス必ずしてくれます。