
ロゴ作成で知っておきたい!ロゴマークとロゴタイプの違いとは?
起業にともなって必要となるロゴ。“ロゴ”で調べると、ロゴマークとロゴタイプとがあることに気づくことでしょう。ロゴマークについてはよく聞くものの、「ロゴタイプとは何?」という方も少なくないのではないでしょうか?
ここでは、ロゴマークとロゴタイプの違いについて解説します。その上で、ロゴマークとロゴタイプが必要な理由ついてもお話していきます。
ロゴタイプとロゴマークの違いとは?

ロゴタイプとロゴマーク、どちらも同じ“ロゴ”ですが、違いは何なのでしょうか?ロゴ作成会社のLOGO市でも、ロゴのご依頼をいただく際、お客様からよくご質問をいただきます。
ロゴは大きく分けて下記の3パターンに分けることができます。
①文字だけのもの
②マークだけのもの
③文字とマークが組み合わさったもの
いずれも「ロゴ」ですが、そのなかでも文字については「ロゴタイプ」、マークについては「ロゴマーク」と呼ばれます。
ロゴタイプとは?
ロゴタイプとは、社名や商品名などの文字を図案化したものです。この用語は、イギリスの活字鋳造所で2字以上の文字や単語(ロゴ)を、1本の活字(タイプ)に鋳造したことが由来となっています。
例えば、グーグル社の「Google」のロゴ、コカ・コーラ社の「Coca Cola」のロゴ、ソニー社の「SONY」のロゴなどはロゴタイプです。
ロゴタイプのメリットとしては、文字をベースにデザインしているために社名や商品名を文字として読めるという点が挙げられます。ゆえに、社名や商品名を覚えてもらいやすいのが特徴です。
とくにグローバルに展開する大企業の多くは、積極的にロゴタイプを採用しています。そうすることで、自国以外の人にも会社や商品を認知してもらうことができているのです。そのため、サービスやブランドのロゴなど、名前を広く覚えてもらいたいものは、ロゴタイプを主に作成するケースも多く存在します。
◆ロゴタイプデザインの実例
「LOGO市」のロゴ作成実績より、ロゴタイプデザインの実例を紹介します。
●CHARIS TOKYO様のロゴ(スキンケア商品)
商品名をメインにしたシンプルで印象に残る、ロゴタイプのデザイン。それぞれの文字に入れられたカットのアレンジが特徴的です。
●株式会社コンサイド様のロゴ(グリーン事業)
文字を主にしたロゴタイプのデザイン。事業内容に関連するイメージを入れながら、視認性もしっかり考えて作られています。
ロゴマークとは?
ロゴマークとは、企業やブランドのイメージを図案化したものです。
いわゆるシンボルマークのことで、そのマークを目にしただけで、誰もがそれがどの企業やブランドのマークなのかを判断することができます。
例えば、アップル社のリンゴのマーク、ヤマト運輸のクロネコのマークなどがそうです。社名が添えられていなくても、ロゴマークを見るだけでどこの会社のものが分かりますよね。
ロゴマークのメリットとしては、文字だけよりも見る人の印象に残りやすいという点が挙げられます。そのため、企業やブランドのコンセプトを視覚的に強くアピールすることができるのです。
人と話すときも、電話だけで話したことがある人と、顔を見ながら話したことがある人だと、どちらの方が記憶に残りやすいですか?多くの人は、後者の方が印象に残りますよね。
企業やブランドを多くの人に知ってもらう・覚えてもらうために、「ロゴマーク」という視覚的なブランディングも重要な要素です。
加えて、ロゴマークがあることで、会社がしっかりしていて信用できるというイメージを与えることもできます。文字だけの名刺、文字だけの看板よりも、会社を象徴するロゴマークが入っている方が好印象です。
◆ロゴマークデザインの実例
「LOGO市」のロゴ作成実績より、ロゴマークデザインの実例を紹介します。
●O.T.S空手検定協会様のロゴ(空手検定協会)
お名前の「O.T.S」をモチーフにデザインしたロゴマークです。色使いも印象的で、象徴として記憶に残ります。
●三和国際商事株式会社様のロゴ(化粧品)
化粧品に入れるロゴマークです。ターゲット層である女性の目にとまり、商品に興味を持つきっかけになるようなデザインです。
ロゴマークとロゴタイプの組み合わせもおすすめ
自社の戦略やブランディングの方向性によって、ロゴマークのみで展開するケースもあれば、ロゴタイプのみで展開するケースもあります。
ロゴでどのようにブランディングしていくかは会社によってそれぞれですが、起業したばかりの会社の場合、ロゴマークとロゴタイプの組み合わせでロゴを作るのもオススメです。
ロゴタイプが必要な理由とは?

ロゴタイプとは何なのか、ロゴマークとの違いが分かったところで、「なぜロゴタイプが必要なのか」その主な2つの理由をみていきましょう。
1.名前を覚えてもらうため
社名や商品名などを早く覚えてもらいたいなら、ロゴタイプが必要になります。ロゴタイプは文字がメインではあるものの、デザイン性も持たせることができるため、名前が記憶に残りやすいというメリットがあるからです。
アップル社のような知名度のある企業であれば、ロゴマークを見ただけでも企業名がすぐに思い浮かびます。しかし、起業したばかりの会社の場合、ロゴマークだけで会社名を覚えてもらうことは難しいかもしれません。
そのため、ロゴを作るのであれば、マークとシンクロするロゴタイプも一緒に作るのがおすすめです。そうすることによって、マークと一緒に会社名も覚えてもらうことができます。
2.ロゴマークとロゴタイプは使い分けることもできるため
ロゴマークは不要なのかというと、もちろんそうではありません。ロゴマークにはロゴマークの良さがあるので、ロゴマークとロゴタイプ、それぞれの特徴を活かして使い分けるのもオススメです。
人で例えると、ロゴマークは人の顔のような役割をするのに対し、ロゴタイプは名前のような役割をします。どちらを覚えてほしいかで、ロゴタイプだけにするか、ロゴマークも付けるかを判断するといいでしょう。
ロゴマークとロゴタイプ、2つをうまく使い分けて上手にイメージ戦略をしている企業も多くあります。
また、ロゴマークとロゴタイプの両方を持っていると、ロゴの活用用途も広がります。例えば、社章にはロゴマークだけを使いつつ、名刺などの社名部分にはロゴタイプを活用するなど。
起業後はロゴを使って様々なアイテムを作りますので、ロゴも活用しやすいように作成すると良いでしょう。
◆LOGO市ではロゴマークとロゴタイプをセットでご提案します
LOGO市のオリジナルロゴデザインプランは、ロゴマークとロゴタイプを組み合わせたロゴも一律89000円でご提案しています。
他社では、ロゴマークとロゴタイプを別料金にしている場合もありますが、LOGO市ではお客様の経営戦略に合わせたロゴのご提案ができるよう、「ロゴマークのみ」「ロゴタイプのみ」「ロゴマークとロゴタイプのセット」、どのパターンでも、オリジナルロゴデザインプランでご対応できるようにしているためです。
また、どのパターンでロゴを作るべきか迷った場合は、お気軽にディレクターまでご相談ください。ロゴ作成のプロとして、最適なご提案をいたします。
おまけ:最近のロゴタイプの傾向
以前より、ロゴタイプとロゴマークを組み合わせたデザインが多くありましたが、最近はロゴマークをなくしてロゴタイプだけにするという傾向もみられます。
日本の通信業界のロゴの変遷をたどってみると、ロゴマークからロゴタイプに移ってきているということが分かります。
例えば、「au」はブランドを立ち上げた当初は、「au」の左横にマークがありましたが、今ではマークがなくなり「au」のロゴタイプだけになっています。
ドコモも、以前は「DoCoMo」の上下に青と赤と緑の曲線がデザインされたロゴマークを使用していましたが、「docomo」というシンプルなロゴタイプに変わりました。
また、英語の場合は小文字表記が人気という傾向もあります。世界第2位の食品会社であるペプシは、2006年からシンボルマークの下のロゴタイプを「PEPSI」から「pepsi」に変更しています。また、日本でも大手菓子メーカーの明治製菓のロゴタイプが、「Meiji」から「meiji」に変わりました。
小文字にした方がやわらかい印象になるため、英語の場合は小文字表記にする企業が増えているのが最近の傾向です。
見る人の印象に残りやすいロゴマークと、名前を覚えてもらうのに効果的なロゴタイプ、それぞれの特徴を活かして使い分けるようにおすすめします。最近の傾向としては、ロゴタイプだけを使用する企業も増えてきています。ロゴタイプだけにするか、それともロゴマークも組み合わせたほうがいいのか、会社のニーズを基に考えてみるようにしましょう。