シンプルなロゴデザインのメリットとは?

ロゴは企業やお店の顔となるもの。企業理念や思いをお客様に伝える無言のセールスマンです。ひと目見てしっかりと記憶に残り、ロゴを見れば会社を思い出してもらえるような認知度の高いロゴを作るためにはどのようにしたら良いのでしょうか?

また最近、街中でみかけるロゴが今までよりシンプルになっていると感じたことはありませんか?新しいお店や商品はもちろん、ロゴのリニューアルをきっかけにリニューアル前のロゴから余計な部分をそぎ落とし、よりシンプルに変化しているロゴが増えつつあります。

なぜシンプルなロゴが増えているのでしょう。今回は、シンプルなロゴとはどんなロゴなのか、また、シンプルなロゴのメリットなどをお伝えしていきます。

目次

  1. 有名企業のロゴはシンプルなデザインが多い
  2. シンプルなロゴデザインのメリット6つ
  3. シンプルなロゴのデメリットは?
  4. シンプルなロゴを作成する方法
  5. まとめ:シンプルなロゴデザインのメリットとは?

有名企業のロゴはシンプルなデザインが多い

有名企業のロゴはシンプルなデザインが多い

有名企業のロゴは、ロゴのリニューアルと同時にどんどんシンプルになっているのをご存じですか?文字表記がなくなったり、カラフルなロゴが単色になったりなど、変化はさまざまですが、企業はより効果的なロゴにするためにリニューアルを繰り返しています。

リニューアルでシンプルに進化した有名企業のロゴを3つご紹介します。誰もが知っているものばかりですのでぜひ見てみてください。

  • スターバックスコーヒーのロゴ

緑のカラーと人魚の絵が特徴的なスターバックスコーヒーのロゴ。スターバックスコーヒーのロゴは、過去4回のリニューアルを繰り返し進化しています。
茶色から緑へカラーの変更が行われ、スターバックスコーヒーという文字もなくなり、リニューアルのたびによりシンプルなロゴになっていきます
「スターバックスコーヒー」という文字がなくなっても人魚の絵を見るだけでスターバックスコーヒーということがわかる認知度の高さはおりがみつきです。

  • マスターカードのロゴ

黄色と赤色の円が重なり合うのが特徴的なマスターカードのロゴ。リニューアルによりマスターカードの文字がなくなりました
瞬時に認識することができる2つの円が重なり合ったロゴはマスターカードの文字がなくても約80%の人が「マスターカード」と認識できたほど、認知度が高くなっています。

  • アップルのロゴ

アップルのロゴは形はかわらないものの、カラーがどんどんリニューアルされ今も変わらず使われています。
一番最初のロゴのカラーは6色のボーダーカラー。今の白いリンゴマークに比べるとかなりポップです。

このように有名企業のロゴはリニューアルを繰り返し、どんどんシンプルになってきています。

シンプルなロゴになる要因として、インターネットやスマートフォンの普及があげられます。世界中の人が自由にインターネットを使うようになり、スマホやタブレット、パソコンなどが普及したことで、シンプルなロゴがアイコンとして使用されるようになりました。

いろいろなデバイスや用途で使用されることになってきたロゴ。シンプルなデザインは、さまざまなものに活用しやすいので、好まれていると言えるでしょう。

シンプルなロゴデザインのメリット6つ

シンプルなロゴデザインのメリット6つ

有名企業のロゴがリニューアルを繰り返し、よりシンプルなものに変化してきています。

たくさんの有名企業が取り入れているシンプルなロゴデザイン。シンプルなロゴデザインのメリットには、次のようなものがあげられます。

  1. 記憶に残りやすい
  2. 幅広いターゲット層に好まれやすい
  3. 流行に左右されづらい
  4. 業態が多様化しても活用できる
  5. 汎用性が高い
  6. コストを削減できる可能性が高い

ここからは、シンプルなロゴデザインが持つ6つのメリットについてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

記憶に残りやすい

ロゴの役割は、人の記憶に残ること

人の記憶に残り、会社やサービス、商品を認知し利用してもらうための無言のセールスマンとしての役割を果たすロゴデザイン。人の記憶に残らないロゴは、効果的なロゴとはいえません。

複雑なロゴやカラフルなロゴはひと目見たときのインパクトはシンプルなロゴデザインを超えると言っても過言ではありません。しかし、人間の脳は複雑なものを記憶に残すことが苦手といわれています。そのような人間の脳の仕組みからもシンプルなロゴの方が人の記憶に残りやすいと言わています。

では、シンプルと一言で言ってもどこまでシンプルにすれば覚えてもらいやすいのかという疑問が生まれます。

シンプルなロゴデザインと一言でいっても人によってシンプルの基準は様々です。どのくらいシンプルにすればよいかというと「見本を見ずにスケッチできる程度」です。

子どもから大人まで年齢問わずにスケッチできるようなロゴは、人の記憶にも残りやすいといわれているので参考にしてみてください。

幅広いターゲット層に好まれやすい

自社のメインターゲット層がしっかりと定まっている場合には、そのメインターゲットにささるデザインにするといいでしょう。

しかし、ターゲットがファミリーなど幅広い年齢層に渡る場合はどうでしょうか。

ユニークなロゴやカラフルなカラーで他と差別化できそうなロゴを使用する、というのもひとつの方法ですが、ユニークなロゴやカラフルなロゴは一部のユーザーにしか好まれません。

そのため、幅広いターゲット層に受け入れられるためには、シンプルなロゴにすると良いでしょう。

流行に左右されづらい

流行りのデザインは一見お客様の注目を集めそうな気がしますよね。しかし流行を追ったデザインは、作ってすぐは最先端な印象がありますが、時間が経つにつれて古くなっていきます。そして時間が経てば経つほど、古くささが際立ってきてしまいます。

ロゴの作成は時間も費用もかかるので古くなったからといって簡単に変えられるものではありません。そのため、長く愛され流行に左右されないロゴを作成するならシンプルなデザインがおすすめです。

業態が多様化しても活用できる

企業が著しく成長したり、サービスや商品が好調で順調に利益を伸ばしている場合、多くの企業が業態を多様化させていきます。

その業態だけにあったロゴを作ってしまうとその業態だけにしかロゴが使えず、新しい業態にはまた違ったロゴを作る、もしくはロゴをリニューアルする必要がでてくる場合があります。

最初にシンプルなロゴを制作しておけば、業態が多様化しても、ロゴの制作やリニューアルが必要なく、お客様に認知されているロゴを継続利用することが可能です。

汎用性が高い

会社や商品、サービスの認知度が上がってくると、さまざまな場所でロゴが使用されます

ロゴを使用する媒体や大きさ、印刷方法に対応する必要があります。シンプルなデザインであれば、細かなラインやグラデーションなど細かい指示が必要ありません。

コストを削減できる可能性が高い

いろいろな場所でロゴを利用する場合、シンプルなロゴの方がコストを削減できる可能性が高いです。

ロゴを利用する場合、デザイン性の高いものよりシンプルな物の方が、使用する線や色の数が少ないため、制作物によっては印刷費などのコストを削減することができます。

そんな小さなことをと思われるかもしれませんが、事業が大きくなればなるほど、ロゴは様々な場所や用途で、活用されます。そのため、小さな積み重ねが大きなコスト削減につながるのです。

シンプルなロゴのデメリットは?

シンプルなロゴのデメリットは?

たくさんのメリットのあるシンプルなロゴ。しかし、どんなにメリットの多いシンプルなロゴといえどいいところばかりあるわけではありません。

ここからは、シンプルなロゴのデメリットをお伝えしていきます。シンプルなロゴのメリット、デメリットをしっかり知った上でどんなロゴを発注するのか決めていきたいですね。

シンプルなロゴのデメリットとして次の3つがあげられます。

  1. テーマ決めが難しい
  2. デザインが難しい
  3. 色選びが難しい

では、この3つのデメリットについて、それぞれ詳しくみていきましょう。

テーマ決めが難しい

シンプルなロゴのデメリットの1つ目は「テーマ決めが難しい」ということです。

ロゴのテーマとは、「自分の会社やサービスがどんな印象をもたれたいのか」ということです。このテーマ決めはロゴ制作にとって重要な役割を持っています。

例えば、癒しのカフェを作りたいときに、自然の中での癒やしを感じることのできる森の中のようなカフェなのか、音楽を聞きながら薄明かりの下で癒やされる大人の空間のカフェなのかでイメージはかなり変わります。同じ癒やしがテーマであっても、自然の中の癒やしは緑がイメージカラーになりますし、落ち着いた癒やされる空間は茶色など渋めの色がイメージカラーになるかもしれません。

自分たちの伝えたいイメージはどんなものなのかを深堀りしていく工程が必要です。シンプルなロゴはそのイメージをシンプルなデザインの中に詰め込まなければならないため、テーマを決めるのがとても難しくなります。

デザインが難しい

シンプルなロゴのデメリット2つ目は「デザインが難しい」ということです。

シンプルなデザイン=簡単と思ってはいませんか?実はシンプルなデザインを考えるのは簡単ではありません。むしろ、シンプルなロゴを考えるほうが大変です。余計なものを削ぎ落としたうえで、企業やサービス、商品の伝えたいメッセージを伝えなければいけないシンプルなロゴ。

シンプルなデザインこそ、デザイナーの腕のみせどころといっても過言ではないでしょう。

色選びが難しい

シンプルなロゴのデメリット3つ目は「色選びが難しい」ということです。

色にはそれぞれイメージがあります。例えば、赤は情熱的、青は冷静、緑は癒やしなどがあげられます。そのため、シンプルなロゴの場合色選びが非常に重要で難しいのです。

複雑なロゴやカラフルなロゴであれば、いろいろなカラーを使用することも可能です。しかしシンプルなロゴで数種類の色を使ってしまえばそれはもうシンプルなロゴではなくなってしまいます。

また、シンプルなロゴは色の持つイメージがストレートに伝わるので、色選びを間違えればロゴが発信したいメッセージやイメージも違ったものになってしまいます。そのため、色選びが非常に難しいという点がデメリットとしてあげられます。

シンプルなロゴを作成する方法

シンプルなロゴを作成する方法

シンプルなロゴはデザイナー泣かせ。プロのデザイナーでさえも苦戦するシンプルなロゴ、素人の私達が我流で作るのはおすすめできません。

企業理念やメッセージなどお客様の記憶に残る良いロゴを作るなら、ぜひプロに相談しましょう。イメージがしっかり固まっている方だけでなく、これから考えるという方でもまずは相談してみてはいかがでしょうか。

LOGO市」では、経験豊富なデザイナーやディレクターがあなたや会社の伝えたいことをロゴにしていきます。伝えたいことは決まったけど、ロゴのイメージが浮かばない…。そんな方もご安心ください。

過去の制作実績も豊富なLOGO市であれば、ロゴの実例を見ながらイメージを伝えることも可能です。文字や言葉でイメージを伝えるより、実際のデザインを見ながらこういうふうにしたいと伝えられるとイメージの相違もなくなります。

また、LOGO市のオリジナルロゴデザインプランでは、まずはロゴの提案を見ることができます。提案されたデザインが気に入らない場合はキャンセルが可能なので、安心して依頼することが可能です。

まとめ:シンプルなロゴデザインのメリットとは?

今回はシンプルなロゴのメリットをお伝えしました。もう一度シンプルなロゴのメリットについてまとめておきましょう。

シンプルなロゴのメリット
・記憶に残りやすい
・幅広いターゲット層に好まれやすい
・流行に左右されにくい
・業態が多様化しても活用できる
・汎用性が高い
・コストを削減できる可能性が高い

自分の会社やサービスのロゴをシンプルなものにしたい場合は、ぜひプロのデザイナーに依頼してください。

シンプルなロゴは作るのが簡単と思いがちですが、実はデザイナーの腕がためされるほど難しいものです。シンプルだからこそ、伝えたいメッセージや思いなどをデザインや色に込めるのが難しいのです。色選び1つとっても、色のもつイメージはさまざまなので、慎重に選ばなければいけません。

シンプルなロゴ作成をお考えの際にはぜひ「LOGO市」にご依頼ください。経験豊富なデザイナーとともにあなたのイメージどおりのロゴを作成していきましょう。