周年ロゴとは?作成のコツと事例を紹介

周年ロゴとは3周年や7周年など、会社の節目となるアニバーサリーイヤーに重要な役割を果たすロゴになります。経済状況が不安定な中、事業を継続させているのはすばらしいことです。だからこそ、ただ周年ロゴを作るのではなく、会社の存在価値のアピールや販売促進、信用の確立につなげるための一大キャンペーンとして、この機会を有効に活かしませんか。

この記事では、周年ロゴの作成のコツ、事例紹介、活用方法についてご紹介しますので、どうぞご参考にしてください。

目次

  1. 周年ロゴとは?
  2. 周年ロゴ作成のコツ
  3. 周年ロゴの作成事例5選!
  4. 周年ロゴの活用方法
  5. 周年ロゴを作って会社を盛り上げていきましょう!

周年ロゴとは?

周年ロゴは、多くの企業が作成し、名刺や看板、商品に打ち出して、社内外にこれまでの足跡をアピールしています。特徴としては、何周年かがわかる数字が入っていることです。そして正式なロゴと違い、短期間の使用となるため、遊び心のあるデザインであったり、キャラクターを起用したりするケースが多でしょう。また、周年ロゴには積極的にキャッチコピーが入れられています。

周年ロゴとは?

周年ロゴの役割

周年ロゴの役割は、設立何周年かを可視化し、企業の歩みを伝え、信頼感を高めることです。
そしてキャッチコピーやスローガンによってメッセージをお客様に届け、社員に共有します。周年ロゴを作成することで、会社をより発展させる機運を作ることが目的です。

【キャッチコピー例】
・愛されて〇〇年
・感謝をこめて
・さあ、次の100年へ
・豊かな暮らしの未来へ
・これからもこの街と
・かわらぬ思い、この先も
・正直品質
・つなぐ「奉仕の心」これからも

短い言葉に思いや感謝が込められていますね。黙っていてはわからないことが、周年ロゴに文字を入れることで、多くの人に伝わるでしょう。「安心」「信頼」をメッセージから感じてもらえるから、多くの企業がキャッチコピーを活用しているのです。

周年ロゴ作成のメリット

周年ロゴを作成することでたくさんのメリットがあります。
まずは、ロゴが新しくなることによる会社のリニューアル効果です。新鮮なイメージから時代に合った先進性が感じられるでしょう。あらためて人の目にとまることで、再認識され、購買につながる可能性は大きいです。長年、事業を続けてきたことをアピールでき、信頼性を得られます。
また、記念となる周年ロゴは、どこかしらお祝いムードがありますので、会社を明るくし、活気づいた印象を与えます。

周年ロゴがあることで自然なキャンペーンやサービスができるのもメリットだといえるでしょう。グッズの配布や、飲食店ならドリンクサービスなど周年記念だということで、受け入れやすくなります。

周年ロゴとは使用ルールを決めておくもの

周年ロゴにも企業ロゴと同様に、使用ルールを決めておくことが必要です。
ルールはガイドラインとして運用し、使用希望者には申請書を提出してもらいます。ガイドラインには、カラーの指定、タテヨコ比率変更の禁止、模倣の禁止などのルールを明示します。周年ロゴは会社の財産です。ルールなしに使用すると、必ずバランスの崩れたロゴの乱用となるのでしょう。財産を守るために使用ルールを設けるのです。申請書には企業名、代表者名、担当者名、利用目的、方法・媒体、利用場所、利用期間を記入する欄を作成し、使用希望者に提出してもらいます。

◆レギュレーションシートと一緒に依頼するのもおすすめ

ロゴを使用する際の最低限の守るべきルールをまとめたものとして「レギュレーションシート」というものがあります。レギュレーションシートにはロゴの使用ルールが記載されているので、周年ロゴを作成する際、レギュレーションシートも一緒に作って保管しておくと良いでしょう。

ロゴ作成会社の「LOGO市」​​​でもレギュレーションシートの作成に対応しておりますので、ぜひご検討ください。
ロゴレギュレーションシート詳細

周年ロゴとは会社だけとは限らない

周年ロゴは、単独の商品にも作成することができます。例えば開発した商品が世の中に出回って、10周年なら周年ロゴでアピールし「長く愛されてきた」ことを周知すると商品の信用度が高まるでしょう。ちなみに熊本県のご当地キャラクター“くまモン”はデビュー10周年を記念して周年ロゴが作られました。

くまもん 10周年ロゴ

引用元:熊本県知事公室くまモングループ 報道資料

周年ロゴ作成のコツ

周年ロゴ作成のコツ

いよいよ周年ロゴの作成です。作成準備として決めておくべきことや、イメージを整理することが大切になります。漠然とした段階からメモに取り、方向性を一本化していきましょう。

周年ロゴの作成準備

作成準備としてまずは、周年ロゴを作る目的を明瞭化してみましょう。この目的の部分が自社にとっての周年ロゴの役割になります。
「イメージアップ」「販売促進」「社内の理念の統一」「会社のコンセプトの再確認」など、業種によって目的はさまざまです。例えば、町の小さな花屋なら「顧客開拓」を目的に、周年ロゴの入ったチラシでセールを打ち出すのもいいでしょう。
目的を決めることで、周年ロゴを有効に使ってのアクションが企画できます。ノベルティを作成し記念グッズとして、配布するのもアピール効果絶大です。

キャッチコピーやスローガンを考える

周年ロゴの役割のところで紹介したキャッチコピー例ですが、メッセージ性を高める上で採用する企業は多いです。歩んできた道のり、これからの飛躍、お客様へありがとう、会社のスローガンなど、短い文章で作成しています。
キャッチコピー作成の失敗例として挙げられるのは、小さい媒体にプリントした場合に読みづらくなる、または読めなくなるという点です。どんなものにプリントするのかを事前に決めつつ、考案しなくてはなりません。
企業によっては、キャッチコピーの入った周年ロゴと入っていない周年ロゴマークを使い分けするケースがよく見られます。

社内公募をするか検討する

〇〇周年記念という、会社を盛り上げるプロジェクトである周年ロゴ作成ですから、この機会に社内で共同作成してアニバーサリーの気分を高めたいもの。
社員の誰かが得意先で「〇〇周年だって?」と言われて「あーそう言えばそうですね」なんて、受け答えをしては身も蓋もありません。
そんなことを避けるためにも、社内公募をするのもありです。デザイン、キャッチコピー、キャラクターを募ってみてはいかがでしょうか。またはいくつかの出来上がった周年ロゴに投票してもらうのもいいでしょう。

周年ロゴをデザイナーに作成してもらう

周年ロゴをプロのロゴデザイナーに作成依頼すると、時間を取られず、思ってもみないアイディアを得ることが出来るかも知れません。
それはわかっているけど、デザイン事務所などに作成依頼をすると何十万も費用がかかってしまうので「出来れば自分たちで作りたい」そうお考えの担当者は多いです。

LOGO市では、お手頃な価格でオリジナリティのある周年ロゴを作成いたします。お客様のご要望をしっかりとヒアリング、ロゴ作成のプロフェッショナルからのご提案です。お約束するのは「デザインが気に入らなければ料金はいただきません」になります。デザインを見てから採用を決められるので、ご安心してご相談ください。

◆ロゴをリニューアルするなら商標登録を検討する場合も

周年ロゴを作成する企業の中には、イメージ刷新を図り、企業ロゴのリニューアルを検討するケースが増えています。そうなってくると気になるのが商標登録です。
これまでは問題なく使用していたロゴでも、新しいロゴにした場合、他社の商標権を侵害してしまう可能性があります。また、会社の成長に合わせて、ロゴの商標登録を考えるケースも多いです。
LOGO市では、「LOGO PLUS」というロゴ作成と商標登録を一括で対応するサービスもご用意しています。「LOGO PLUS」では商標の事前調査からロゴの作成、そして商標登録までトータルでサポートしておりますので、会社の節目にロゴのリニューアルと商標登録をご検討の際は、下記よりお問い合わせください。

周年ロゴの作成事例5選!

では実際にLOGO市にご依頼いただいたロゴのなかから、周年ロゴの作成事例を5つピックアップしてご紹介します。

埼玉県  三ツ和総合建設業協同組合様(建設業)
建設業らしい堅さが漢字を入れることで完結しています。さすがに50周年ロゴとなれば、畏怖堂々とした雰囲気が大事です。ゴールドのグラデーションでうまく表現されているのではないでしょうか。
三ツ和総合建設業協同組合様(建設業)の周年ロゴ

埼玉県  株式会社エイチイム様(運送業)
颯爽と走るトラックが力強く、どこか海外のロゴのようです。30thの右下には企業ロゴが入っています。株式会社エイチイム様の設立30周年ウェブサイト特設ページでは、キャッチコピー入りのバージョン「おかげさまで30年走り続けました」が紹介されています。
株式会社エイチイム様(運送業)の周年ロゴ

東京都  株式会社タイセイ・ハウジーリバース様(不動産業)
とてもわかりやすく業種を打ち出した10周年ロゴに仕上がっています。トーン違いのブルーによって、信頼とさわやかさが強調されました。マンションが欠けている部分は「一室から買い取ります」の意味です。
株式会社タイセイ・ハウジーリバース様(不動産業)の周年ロゴ

北海道  苫小牧市立開成中学校様(教育)
中学校らしい元気で明るいイメージの50周年ロゴになっています。1972年開校からの歩みと、これからの未来が感じられるようです。色使いが多いのにうるさくなく、虹と羽ばたく鳥が躍動感を演出していますね。
苫小牧市立開成中学校様(教育)の周年ロゴ

埼玉県  株式会社ウイック保険サービス様(金融・保険業)
30thの赤と元々のロゴであるグリーンの植物がうまくマッチしています。赤と緑はともすればクリスマスっぽくなってしまうのですが、やわらかいカラーのためとても自然です。上昇、未来、親しみをイメージしてデザインされました。
株式会社ウイック保険サービス様(金融・保険業)の周年ロゴ

いかがでしたでしょうか。周年ロゴは、既存のロゴよりも訴求力が強いようです。そして長く事業を続けてきたことがわかるため「信頼できる」と思わせる効果がありますね。そして作成事例で共通するのは、数字の書体がとても美しいということです。数字だけでも伝わってくるイメージがあるということがわかります。

周年ロゴの活用方法

周年ロゴの活用方法

周年ロゴが出来上がったら、多くの人に見てもらえるよう活用していきたいですね。目立つところに配置することで認知度を高めていきましょう。周年ロゴは営業ツールとして、配布する販促グッズとしてあらゆる方法で印刷し使用することができます。社内からも要望や意見を集めてみてはいかがでしょうか。

営業ツール

名刺、封筒、ステッカー、チラシ、ポスター、パンフレットは周年ロゴを入れることで、新しいイメージになります。営業ツールの作り直しを検討するいい機会です。ウェブサイトには、〇〇周年記念として周年ロゴを配置し、トピックスとして感謝の言葉を伝えたり、今後の展開などアピールしたりします。

ノベルティ

USBメモリーやクリアファイルなど、予算に応じてノベルティを作成、得意先やお客様に配布するのもいいでしょう。卓上カレンダーやエコバッグも重宝され喜ばれています。他にも実用性の高いペンケースセット、オリジナルふせん、ボールペン、クリップは人気のノベルティです。

周年ロゴ、何に使うかで作り分け

周年ロゴは次の3パターンがあります。

●数字とロゴを組み合わせたもの
●数字とロゴにキャッチコピーやスローガンを組み合わせたもの
●数字と社名をシンプルに組み合わせたもの

印刷する大きさによっては、シンプルな方がいい場合があります。また、キャッチコピーを入れてインパクトを高めたい場合も。そのため、2~3パターンの周年ロゴを作成しておくことをおススメします。後から大きなのぼりを作ることになったり、レシートに小さく印字することになったりするということは、よくあることです。小さく印刷する場合にはキャッチコピーなどは読めなくなるでしょう。

周年ロゴ、何にでも使えるように

一般的に私たちが使っている画像ファイルは「jpeg(ジェイペグ)」や「gif(ジフ)」です。容量が軽くて便利なファイルですが、デメリットもあります。Jpeg、gifは圧縮した形式のデータなので、引きのばしに向きません。
そのため、周年ロゴのファイルは「Ai(エーアイ・イラストレータ形式)」で保管しておくことが重要です。Aiファイルなら、横断幕に印刷しても、きれいなまま再現されますので安心できます。普段はjpegやgifを利用し、いざとなったらAiファイルで印刷入稿しましょう。Aiファイルがない場合、印刷業者によってはトレース料金(Aiで書き写す作業)が発生することがありますので、注意が必要です。

周年ロゴを作って会社を盛り上げていきましょう!

周年事業には、販売促進キャンペーン、新規顧客開拓、新部署開設、新商品開発、展示会開催など、さまざまな取り組みがあります。
節目の年を迎えるにあたって、新しい風を吹き込み、さらに発展させていく時期なのです。周年事業の目玉は何といっても周年ロゴの作成だといえるでしょう。シンボルを作成することで、それが旗印として社内の気分を盛り上げたり、社外にも勢いを示したりします。
多くの企業が倒産や解散をする中、周年を祝えるのは、堅実に努力してきた成果です。だからこそ、周年ロゴをできる限り活用し、さらなる成長に結びつけることが大事になります。

名刺やパンフレットの作成、ウェブサイトの特設ページ、お客様へのノベルティを作るなど、この記事では、周年ロゴ活用についての提案をして参りましたがいかがでしたでしょうか。
うまく活用し会社を盛り上げることは、周年ブランディングやマーケティングにとってなくてはならないプロモーションです。そして会社にとっての大きなチャンスが周年といえます。それぞれの企業にとって、最適なイベント、サービスを展開して右肩上がりの経営を成功させていってください。
また5年10年と経った時、振り返ってみると「確かに転機だった」と思うでしょう。