企業ロゴの刷新は必要?メリットとデメリットを解説
他社との差別化を図り、自社のブランディングに欠かせないツールである企業ロゴ。より良いものにするためにロゴを刷新する企業も多く、最近ではヤマトホールディングスや製薬会社大手のファイザー社が企業ロゴの刷新を発表しました。
長年使用している企業ロゴは愛着が湧きますが、「ロゴデザインが古く感じる」「ロゴによるブランディング効果をあまり感じられない」などの問題がある場合は、ロゴデザインの刷新がおすすめです!
企業ロゴの刷新には、「時代に合わせたロゴデザインにできる」「前進し続ける姿勢をアピールできる」などのメリットがあります。
本記事では企業ロゴ刷新の必要性を詳しく解説し、刷新のタイミングや成功させるためのポイントもあわせて紹介します。企業ロゴの刷新を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
企業ロゴの役割とは
日本だけではなく、世界中の多くの企業が自社のロゴを持っています。なぜかと言うと、多くの企業がロゴが果たす役割を理解しているからです。
企業ロゴには、主に「自社の認知度を高める」「ブランディングツールになる」といった役割があります。
自社の認知度を高める
企業ロゴは、自社の認知度を高める役割があります。
例えば、スターバックスと聞くと緑の人魚のロゴが、マクドナルドと聞くと黄色いMのロゴが思い浮かぶのではないでしょうか。このように、ロゴは文字よりも記憶に残りやすく、自社の認知度向上に貢献するのです。
会社名や商品名・サービス名を忘れてしまっても、ロゴを見ることで思い出すというケースも多くあります。たくさんの人の記憶に残るために、企業ロゴは重要な役割を果たしているのです。
ブランディングツールになる
企業ロゴは、会社や商品・サービスの価値を高めてくれるブランディングツールにもなります。
企業ロゴは消費者の目に触れる機会が多く、会社のシンボルとして企業理念や商品・サービスに込めた想いを広く伝えてくれる大切な存在です。会社のシンボルがあることで独自性をアピールでき、他社との差別化を図れます。
さらに、会社のシンボルがあることは信頼や安心にも繋がります。ブランディングにおいて信頼感や安心感を持たれることはとても大切であり、企業ロゴは重要な役割を担っているのです。
企業ロゴを刷新するタイミング
一般的に、以下のようなタイミングで企業ロゴを刷新している企業が多いです。
・社名変更
・事業拡大
・主事業の転換
・経営戦略の変更
・ブランディング強化
・周年記念のタイミング など
主に経営者の世代交代や事業継承などのタイミングで企業ロゴを刷新するケースが多いでしょう。また、事業拡大や周年記念もロゴを刷新する良いタイミングです。
例えば、米大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングは、2021年3月にリブランディングのためにロゴをリニューアルしました。ブランドのさらなるブラッシュアップを行う際に、企業ロゴの刷新は大きな効果を発揮します。
企業ロゴを刷新する必要性とは
「今あるロゴでも満足しているけど、本当に企業ロゴの刷新は必要なのかな……」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。もし、会社が先ほど紹介したタイミングを迎えている場合は、ロゴの刷新がおすすめです。
新たなビジョンや方向性が決まった際に企業ロゴを刷新すると、消費者に向けた企業としての新たな決意表明が可能なだけではなく、社内でも団結力や帰属意識向上などの効果が期待できます。
企業ロゴは企業のシンボル・象徴であり、企業理念やさまざまな想いが込められています。そのため、先ほど紹介したようなタイミングでロゴを刷新する企業が多いのです。
とはいえ、企業ロゴの刷新で本当に期待している効果が得られるのか不安になる方も多いはず。そこで、ここからは企業ロゴを刷新するメリット・デメリットを詳しく紹介します。
企業ロゴ刷新によるメリット
企業ロゴの刷新には、以下のようなメリットがあります。
・時代に合わせたロゴデザインにできる
・前進し続ける姿勢をアピールできる
それでは、上記のメリットについて詳しく見てみましょう。
◆消費者の興味を引くことができる
企業ロゴを刷新すると、多くの消費者はロゴが変わったことに気づきます。
大幅な刷新であればあるほど注目され、大企業であれば大々的にニュースとして取り上げられるほどです。例えば、2021年4月にヤマトホールディングスが企業ロゴの変更を行った際はニュースとして取り上げられて注目を集めました。
普段何気なく見ていた企業ロゴが刷新されると、多くの消費者はロゴ刷新の理由を調べます。このように、企業ロゴの刷新は消費者の興味や関心を引き付けるのです。企業ロゴ刷新後は、ホームページなどで刷新の理由を説明するとよいでしょう。
さらに、注目を集めることは宣伝効果にも繋がるため、新規顧客の獲得や売上アップも期待できます。
◆時代に合わせたロゴデザインにできる
時代によって、デザインの流行は変わるものです。ロゴの見た目が古いと、「商品やサービスまで古いのではないか」と誤解される恐れもあります。
時代の流れに合わせて現代的なロゴデザインにすることで、常にアップデートしていることをアピールでき、より信頼感や安心感を高められます。
時代の流れを見て、ロゴのアップデートを行う企業も多いです。
◆前進し続ける姿勢をアピールできる
企業ロゴを刷新すると、前進し続ける姿勢のアピールにも繋がります。
特に経営者の世代交代や事業継承の際にロゴを刷新すると、経営者が変わっても前進し続ける姿勢をアピールでき、、消費者や取引先などに信頼感や安心感を与えられるでしょう。
新たな決意表明としても、ロゴの刷新はおすすめです。
企業ロゴ刷新によるデメリット
企業ロゴの刷新による主なデメリットは、以下の通りです。
・ブランドイメージが変化する可能性がある
ここからは、上記のデメリットについて詳しく見ていきましょう。
◆刷新後のロゴが受け入れられない可能性がある
企業ロゴの刷新は、時には大きな反発を受けることもあります。これまで企業ロゴを信頼して商品を購入していた消費者に、刷新後のロゴが受け入れられない可能性があるのです。
例えば、ファストファッションブランドであるGapは2010年にリブランディングを行い、20年以上使っていた企業ロゴを刷新しました。新たな試みであった企業ロゴの刷新ですが、多くの消費者には受け入れられず不評の嵐。「元に戻してほしい」という消費者の声が多く、1週間も経たないうちに元の企業ロゴに戻す事態となりました。
このように、長年愛用してきたロゴは消費者のなかでも企業イメージが定着しており、刷新することで大きな反発を受ける恐れもあるのです。
一度に大幅な刷新は受け入れられない可能性がありますが、段階を経て少しずつロゴを変更していく方法もあります。消費者からの印象も考えながら、新しいロゴデザインを考えていきたいですね。
◆ブランドイメージが変化する可能性がある
慣れ親しんだ企業ロゴが変わってしまうと、消費者が抱いていたブランドイメージが変化する可能性があります。そのため、できるだけブランドイメージに影響がない範囲での刷新をおすすめします。
例えば、高級感を売りにしているのに安っぽさが感じられるロゴに変更してしまっては、ブランドイメージが大きく変わり顧客が離れてしまう恐れがあるでしょう。
自社のブランドイメージとは何かを改めてリサーチし、悪い方に変化することがないように努めましょう。さらに良いブランドイメージに変化できることが理想です。
ロゴの刷新を成功させる3つのポイント
ここからは、企業ロゴの刷新を成功させるために留意すべき3つのポイントを紹介します。
- ロゴリニューアルの目的を明確にする
- 新しいロゴに込める想いを明確にする
- ロゴ刷新後のブランディングを見据える
なぜ企業ロゴを刷新するのか、そして新しいロゴにどのような想いを込めるのかを明確にすることはとても大切です。なぜなら、「会社の顔」となる企業ロゴはデザイン性だけで選んでよいものではなく、会社の想いやビジョンを伝える大切なツールだからです。
企業ロゴを通してどのような想いを伝えるのか、ロゴ刷新後のブランディングも見据えて新しいロゴを検討しましょう。
そして、企業ロゴ刷新後は新しいロゴを使用するため、各種販促物も作り直すことになります。刷新してから「前のロゴが良かった」と後悔することがないよう、刷新は慎重に行いましょう。
それでは、企業ロゴの刷新を成功させる3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.ロゴリニューアルの目的を明確にする
まず、企業ロゴを刷新する際は目的を明確にしておきましょう。「なぜ今あるロゴを刷新するのか」が明確でないと、良いロゴが完成しなかったり刷新を後悔したりする恐れがあります。
また、目的とあわせて今の企業ロゴでは何が足りないのかも考えるとよいでしょう。
- 時代に合っていない
- ブランディング効果が出ない
- なかなか認知されない など
このように、今のロゴでは何がいけないのかも考えるとより良いロゴを作れます。
なかには、今の企業ロゴに大きな問題がないにもかかわらず「飽きてしまった」「なんとなくロゴをリニューアルしたい」といった理由で、ロゴの刷新を考えることもあるかもしれません。
しかし、このような理由でのロゴ刷新はあまりおすすめできません。なぜなら、今のロゴに問題がなく認知度もある場合は、そのロゴが売上に影響したり消費者からの人気を集めたりしていることが多いからです。
企業ロゴの刷新は影響力が大きく、慎重に行う必要があります。そのため、まずは目的を明確にして、今のロゴでは何が足りないのかもあわせて考えておきましょう。
2.新しいロゴに込める想いを明確にする
企業ロゴの刷新を成功させるためには、新しいロゴに込める想いを明確にすることもとても大切なポイントです。
企業ロゴには、会社の理念や想いを伝える役割があります。世の中に数多く存在する企業ロゴは、それぞれが会社の想いやビジョンを発信しているのです。そうすることで他社との差別化が図れ、さらには会社や商品・サービスの価値を高められます。
こうして自社の価値を高めていくことが、ブランディングにも繋がります。そして、ブランディングに役立つ企業ロゴを作るにはロゴに込めるストーリーが大切です。ロゴにストーリーを持たせるためには、デザインに会社の理念や商品・サービスに込める想い、コンセプトを盛り込んでロゴに意味を持たせましょう。
なかには「ロゴに込めたい想いが思い浮かばない」という方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは、先ほど紹介した「ロゴリニューアルの目的を明確にする」を実行すると、新しいロゴに込めたい想いやコンセプトが浮かびやすくなりますよ。
3.ロゴ刷新後のブランディングを見据える
最後に、ロゴ刷新後のブランディングを見据えておきましょう。
企業ロゴは作ったら終わりではなく、刷新後もさまざまな場面で使っていく必要があります。まずは、今あるロゴを使用した各種販促物を作り直さなければいけません。そして、それだけではなく時代や事業にあわせた適切な使い方が必要です。
例えば、現代では多くの人がスマートフォンを利用して商品やサービスの購入、情報収集などを行っています。そのため、インターネットを通じての宣伝や販売がとても重要になりました。
時代にあわせてネット販売に力を入れる場合は、ECサイトに企業ロゴを活用する必要があるでしょう。また、スマートフォン用のアプリを開発する場合は、アプリアイコンなどに企業ロゴを使用するケースが考えられます。
このように、今まで使用していなかったツールにも企業ロゴを活用していく可能性があります。それに備えて、さまざまな用途に活用できるロゴデザインを考える必要があるでしょう。
企業ロゴを刷新する際は、ロゴ完成後の活用用途まで考えてブランディング構築をしていきましょう。
企業ロゴの刷新はどこに依頼する?
企業ロゴの刷新は、企業ロゴ作成に特化したロゴデザイン会社への依頼がおすすめです!
なぜなら、ロゴデザイン会社はあらゆるロゴの作成経験が豊富であり、ロゴのことなら知りつくしているから。「刷新後のロゴイメージが思い浮かばない」という方でもロゴデザイン会社に相談すれば、豊富な経験と知識から企業ロゴ刷新の目的に合致したロゴデザインを提案してもらえます。
なかでも「LOGO市」では、これまでに12000社以上の企業ロゴを作成した経験があり、お客様からたくさんのお喜びの声をいただいています。
LOGO市で作成するロゴは、すべてロゴデザイナーが一つひとつ企画し作成するオーダーメイドのロゴ。お客様お一人おひとりに専任のロゴディレクターが付き、まずはご依頼内容についてヒアリングをいたします。その後、担当ディレクターがヒアリング内容にあわせてデザイナーを選定。
日々数多くのロゴ作成に携わっているディレクターが豊富な経験と知識を活かして適任のデザイナーを選定するので、安心してお任せいただけます。
LOGO市では人と人とのコミュニケーションを大事にしながら、お客様の企業ロゴを作成いたします。
また、ロゴ刷新にあわせて企業ロゴを商標登録する企業も存在します。
その場合は、「LOGOPLUS」を利用していただくと、オリジナルロゴの作成から商標登録までを一貫して対応いたします。
ロゴ刷新の機会は最大限に活用しましょう
ロゴ刷新のタイミングを迎えたら、その機会を最大限に活用しましょう。ロゴ刷新は時代に合わせたロゴデザインにできるだけではなく、前進し続ける姿勢をアピールできる、そして宣伝効果にも繋がる良い機会です。
しかし、新しいロゴデザインが消費者に受け入れられないというデメリットがあることも事実。そのため、ロゴ刷新は慎重に行わなければいけません。
企業にとって重要な転機となるロゴ刷新は、プロに相談しながら進められると安心ですよね。オーダーメイドのロゴ作成サービスである「LOGO市」では、専任のロゴディレクターにどのようなロゴにしたいかを相談しながら作業を進められます。
ご依頼にはお電話とメールで全国対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
企業ロゴを刷新して、さらにビジネスを加速させていきましょう!