
かわいいロゴデザインを作りたい!作成のコツと事例
会社設立で新たな「ロゴ」を作成する際、具体的にどのようにデザインを行っていけばよいのでしょうか。今回は「かわいいロゴ」を作成したいと思ったときのデザインの考え方をまとめました。
目次
なぜ「ロゴ」が必要なのか?

そもそも、なぜ会社に「ロゴ」は必要なのでしょうか? 「ロゴ」とは、文字をデザインしたロゴタイプと、デザインされたシンボルを足して、ひとつのマークとしてビジュアル化したものです。ロゴには、会社の歴史や理念などが盛り込まれ、見た人にどういった会社や団体であるかを瞬間的に想像させます。
会社にとって「ロゴ」は、この先のブランドイメージを作り上げていくための「旗印」となるものです。そのため、事業規模の拡大や業態転換などで、ロゴデザインを変更する企業も珍しくありません。
「かわいいロゴデザイン」とは?
では、具体的なロゴデザインの方法を紹介していきましょう。まずは自分たちがどういった「ロゴ」にしたいのかを考える必要があります。「かっこいい」「高級感のある」といったざっくりとしたイメージから考えていくとよいでしょう。今回は自分たちが求めるロゴデザインが「かわいい」と決まった場合について紹介していきます。
「かわいい」をより明確にしていく

一口に「かわいいロゴ」と言っても、千差万別です。自分たちが求める「かわいいデザイン」とはどういったものなのかを具体的にしていく必要があります。
例えば「かわいい」といった言葉から、女性的なものをイメージする人もいることでしょう。しかし、女性的な「かわいい」でも、少女らしさのある「ガーリー」なのか、大人っぽさを感じさせる「フェミニン」なのかで、その意味合いが変わってきます。
また、かわいいは女性的なものだけとは限りません。少年らしさの「かわいい」もあれば、さらに「和風」や「北欧風」といったものにもかわいらしさはあります。様々な「かわいい」から、自分たちが求める「かわいい」を具体的な言葉で書き出していきましょう。
「かわいい」色味を決めていく
「かわいい」と聞いてイメージするのは何色でしょうか? パステルカラーと答える人もいれば、蛍光カラーをポップでかわいいと感じる人もいます。また同じパステルカラーでも「ピンク」か「水色」かでイメージが変わります。
デザインのおいて色味を決めていくことは、イメージを固めていくために役に立ちます。しかし、完璧に具体的に決める必要はありません。「パステルカラー」で「ピンク系」といったふんわりとしたものでも構わないのです。
「かわいい」の形状も様々
「丸みを帯びたデザイン」といった「形状」についても具体的なイメージがあればベターです。例えばジャムの瓶の蓋に印字するための商品ロゴなら、縦長のデザインよりも丸っぽいデザインが良いかもしれません。使用用途があらかじめ決まっている場合なら、そうしたものもデザインする前に書き出しておけば、あとからデザインをやり直すといったことも少なくなります。
「かわいいロゴ」の事例集
「かわいいロゴデザイン」を作成するとなった場合に、なかなかイメージが浮かばないことも珍しくありません。そんな時は、自分がかわいいと思うロゴデザインのサンプルを参考にするのも良いでしょう。
ロゴデザイン作成サービスを提供し、10,000社以上のロゴを世に輩出してきた、「LOGO市」をご利用いただいた企業様のロゴの中から、かわいいロゴをいくつか集めてみました。ロゴ作りのヒントにしてください。
男の子と女の子の手書き風なシンボルと、ポップな文字を組み合わせたかわいいロゴデザインです。色はピンクとブルーで幼さを感じるかわいいロゴに仕上げています。安心感や親近感の感じられるデザインです。
ゆるキャラ風な星をシンボルにして、親しみやすさを演出。筆記体風のロゴタイプを斜めに配置することで勢いを表現しています。“かわいい”になりすぎず、”スタイリッシュ”さも感じられるようなイメージにまとめています。
アメリカ風なポップ感がかわいいロゴデザインです。南国をイメージするハイビスカスをあしらい、沖縄感とアメカジをミックスしたかわいいロゴになっています。看板などだけでなく、様々なグッズにも使用出来るような汎用性のあるロゴデザインです。
少しレトロさを感じさせるコックのキャラクターと、フリーハンドなロゴタイプを組み合わせたことで生まれるかわいさがポイントです。コックさんが美味しい香りと共に料理を運んでくれるイメージは、懐かしい洋食屋さんが思い浮かび、お店の雰囲気がよくわかります。
ロゴマークは、高級感のある単色のデザイン。代官山という土地柄にマッチさせたデザインで、和モダン、洋風レトロといったかわいい雰囲気を感じさせるロゴマークになっています。
かわいいロゴをデザインしよう
自分たちの求める「かわいい」ロゴデザインのコンセプトが明確になったところで、実際にロゴをデザインしていきましょう。まずはロゴのシンボルとなるモチーフを決めます。ロゴのモチーフは事業内容を象徴するものや、あるいは創業理念や創業者といったストーリーを感じさせるものなどからイメージしていくと良いでしょう。
ラフスケッチは手書きでおこなう

モチーフが決まったら、思いつくままにラフスケッチを描きます。ラフはパソコンを使うのではなく、できる限り手書きでおこなってください。パソコンは誰でも簡単に図やフォントを使い、それらしいロゴを作ることができます。しかしそのために、凡庸で想像を超えないデザインしか生まれないことも少なくありません。
手書きの良い点は、手を使うことで脳が刺激され、予想外にイメージが広がり、さらに自由な発想で描くことができます。そして手書きしたものを、パソコンで清書していくと良いでしょう。
ラフを描く際は、モチーフから連想的に言葉を広げていくことも効果的です。例えば、カフェのロゴだとして、モチーフをコーヒーカップにしたら、「コーヒーカップ×かわいい」の算式から「あたたかみ」「レトロ」「湯気」「やわらかな白」「茶色」「丸みのあるデザイン」などと連想していけば、具体的に描くものがイメージしやすくなります。
かわいいデザインに悩んだら・・・
デザイン事務所やフリーランスの個人デザイナーへ、ロゴデザインの発注を考える人も少なくありません。プロのデザイナーはロゴ制作にあたって、経営理念や事業内容、ターゲットなどのコンセプトをしっかり理解した上で、デザインワークを行います。その際、ロゴの視認性や再現性に配慮することも忘れません。自分でデザインする場合も、外注先のデザイナーになった気持ちで、第三者的に自分と向き合うと良いです。
それでもロゴデザインに悩んだら、プロのデザイナーに依頼するのも手です。プロのデザイナーは、印刷やWEBなど様々な用途に合わせた正しいデータ形式での納品、さらに名刺やグッズといった派生物のデザインまで任せることも可能です。依頼するときは、ロゴに込めたい理念やモチーフ、ストーリーといったものを伝えるとともに、デザイナーからの客観的な意見も聞き、一緒になって作り上げていくという姿勢で進めるとよいです。悩んだ時は、原点に帰って「コンセプト」から見直してみましょう。