飲食店の開業前に必ず準備しておきたい9つのこと

カフェやレストランなどの飲食店を開業する際は、下準備を念入りに行っているかどうかが成功の分かれ道となります。「とりあえずオープンして、後から少しずつ工夫すればいい」と考える方も多いのですが、一度開業してしまうと日々の業務に忙殺されてしまい、まとまった時間を取れない場合がほとんどです。

必要な準備を行わずに開業すると対応が後手に回ってしまい、営業に支障が出るおそれもありますので、オープン前にしっかり終わらせておくようにしましょう。
ここでは飲食店を開業する前に必ず準備しておきたい9つのポイントをわかりやすくご紹介します。

目次

  1. 1. メニュー・店舗の外観などを決めるベースにもなるお店のコンセプトを明確にする
  2. 2. 競合店のリサーチを行い経営の参考にする
  3. 3. 予算を考慮しながら物件を探す
  4. 4. 店舗の外観・内装デザインを決める
  5. 5. お店の主力となる看板メニューを開発する
  6. 6. 優秀な料理人やホールスタッフを採用する
  7. 7. お店独自のウェブサイトを作成する
  8. 8. 飲食店の開業に必要な届出を出す
  9. 9. 本番のオペレーションを実施する
  10. 飲食店開業前の準備を念入りにすれば成功率がアップする!

1. メニュー・店舗の外観などを決めるベースにもなるお店のコンセプトを明確にする

同じレストランであっても、どんな人をターゲットに、何を、どのようなスタイルで提供するかは店のコンセプトによって異なります。
飲食店を営業していくには新規顧客の獲得やメニューの提案、店舗の外観・内装などを行わなければなりませんが、これらはすべてお店のコンセプトをベースに決定するものです。そのため、飲食店の開業準備として、まずは土台作りとなるコンセプト決めから始めましょう。

なお、コンセプトを決める時はより具体的なイメージを描くのがポイント。
単に「若い女性をターゲットにしたお店」ではなく、「20~30代の女性」を主なターゲット層とし、「思わずインスタに載せたくなるようなかわいい内装」と「リーズナブルなメニューを提供するお店」など、細かい部分まで設定しておくと店の経営方針も固めやすくなります。

2. 競合店のリサーチを行い経営の参考にする

同じような店が乱立する中、安定して集客できている飲食店には、繁盛するだけの理由があります。
競合店の真似をしたからといって即集客につながるわけではありませんが、店の雰囲気やスタッフの接客、メニューの内容、料理の味などを実際に確かめて経営の参考にするのは非常に有用な手段のひとつです。

競合店のリサーチは一店だけでなく、できれば複数のお店を調査して、良いと思った点をメモしておきましょう。

3. 予算を考慮しながら物件を探す

飲食店を構えるなら、人通りの多いところを探すのがポイントですが、オフィス街や商業施設のような好立地にある物件は価格が高く、賃料の支払いやローンの返済が困難になる可能性があります。予算を考慮しながら物件を探しましょう。
また、好立地はすでに競合店におさえられていて、空きが見つかりにくい傾向にあります。物件探しは時間に余裕を持って取り組みましょう。

4. 店舗の外観・内装デザインを決める

店舗の外観・内装デザインを決める オリジナルロゴを作るのもおすすめ!

物件が決まったら、コンセプトに基づいて店舗の外観や内装のデザインを決めていきます。デザインはこだわろうと思えばキリがありませんが、予算や工期の問題もありますので、すべての希望を叶えるのは困難です。
ただ、あまり妥協しすぎると、やりたい飲食店のコンセプトから逸脱するおそれがあるので、予算内でどこまで希望通りのデザインを実現できるか業者に相談してみましょう。

特に飲食店の要である厨房のデザインは使い勝手を重視するのがポイント。
飲食店の外装・内装で豊富な実績をもつ業者なら、利便性の高い厨房の設計について適切なアドバイスを提供してくれるので、積極的に相談してみることをおすすめします。

開業準備としてお店のオリジナルロゴを作るのもおすすめ!

物件を探したり、外装や内装を考えたりするだけでも飲食店の開業準備に追われてしまうかもしれませんが、オープンを成功させ、お店の経営をスムーズに軌道に乗せるためにも、開業の準備段階からオリジナルロゴを作成するのがおすすめです。
コンセプトや理念、イメージをもとにしたロゴはお店の顔となってお客様の記憶や心に働きかけてくれます。街にある飲食店を見ても、ロゴを掲げている店舗の方が多いのは、そういうわけです。

また、ロゴのデザインやカラーに合わせて、外装や内装を決めていっても良いですし、早めにロゴを作成しておけば、余裕をもってお店のチラシを作り、オープン前からアピール活動をすることができます。

特にオープン当初はお店の名前を覚えてもらいにくいものですが、ロゴを掲げていれば視覚的な記憶が残るので、2回目以降のリピートにもつながりやすくなるでしょう。
【関連記事】飲食店にロゴはつきもの!売上アップも見込めるロゴの作り方とは

5. お店の主力となる看板メニューを開発する

ユーザーに提供するメニューは、飲食店のジャンルによってさまざまですが、まずは「この料理を食べるならこの店!」と言われるような看板メニューの開発に力を入れましょう。

特に意識したいのは、お店のコンセプトと合っているかどうかということ。例えば、インスタ映えするおしゃれなお店をコンセプトにしているなら、ネーミングや見た目にも気を遣う。安くてボリュームのある店を売りにしたいのなら、ワンコインで満足できるような料理を作るなど。

今はSNSで飲食店の情報が瞬く間に拡散される時代なので、看板メニューの良さが認められれば、他のメニューが多少無難なものであっても高い集客が見込めます。

6. 優秀な料理人やホールスタッフを採用する

規模にもよりますが、飲食店をひとりで切り盛りするのは困難ですので、開業にあたっては優秀な料理人やホールスタッフを採用する場合もあるでしょう。
キッチンとホールにそれぞれ何人配置するかも店舗の規模によって異なるので、人件費の予算も考えながら無駄のない採用を行いましょう。

特にオープニングスタッフは開業時の店の顔になる重要な人材ですので、募集を行う際は店のコンセプトを理解し、共感してくれるかどうかを重視することが大切です。
飲食店の経験はあるに越したことはありませんが、未経験者でも真面目に取り組む姿勢があれば十分な戦力になります。

接客の仕方や料理の提供の仕方などは店によってまちまちなので、まっさらな状態の方が早く順応できるかもしれません。

7. お店独自のウェブサイトを作成する

お店独自のウェブサイトを作成する

最近はグルメ雑誌よりも、インターネットで情報を検索してお店を探す人が増えてきました。主要なグルメサイトに情報を掲載するのもありですが、掲載できる情報に限度がありますので、お店独自のウェブサイトを作成するのがおすすめです。

簡単なものなら自作することも可能ですが、訪れた人の印象に残るようなサイトを目指すのなら、専門業者に作成を依頼するのがベスト。
どんな人をターゲットにしたいのか、どういう雰囲気を出したいのかなど、お店のコンセプトを伝えた上で業者と綿密な打ち合わせを行えば、イメージ通りのウェブサイトが作成できます。

特にトップページにはお店の外観・内装、料理、ロゴなど視覚に訴える要素を盛り込むと興味・関心を惹きやすくなります。

8. 飲食店の開業に必要な届出を出す

飲食店を開業するためには、あらかじめ各機関に届出を出す必要があります。

まず1つ目は飲食店の営業許可。管轄の保健所に届出を行うと、開業前に所定の検査が入ります。安全対策や衛生面への配慮といった条件を満たしていないと営業許可が出ませんので、保健所のホームページなどをしっかり確認しておきましょう。

2つ目は防火対象物使用開始届です。管轄の消防署に対し、届出書を提出してその内容を事前に審査してもらうことになります。

なお、飲食店の開業には調理師免許が必要と思われがちですが、実は調理師免許の取得は必須ではありません。あれば便利な資格ではありますが、法律上では、調理師免許取得者が在籍していなくても飲食店をオープンできます。

飲食店の開業にあたって必要不可欠なのは、食品衛生責任者の資格です。飲食店や食品販売店の営業には、資格取得者が1名以上在籍していることが条件となります。こちらは管轄の保健所で講習を受けることによって取得できますので、忘れずに受講しましょう。

9. 本番のオペレーションを実施する

キッチンスタッフやホールスタッフは、基本的にマニュアルに則って動きますが、いざ本番を迎えてみるとなかなかマニュアル通りに進まず、トラブルが発生してしまうものです。こうしたリスクを少しでも減らせるよう、開業前には必ず本番オペレーションを実行しましょう。

オーナーやスタッフが架空の客となり、出迎えから会計までの流れを一通り実践してみると、新たな問題が浮き彫りになるケースがままあります。開業前であればいくらでも修正可能ですので、一連の流れがスムーズにこなせるようになるまで繰り返しオペレーションを行いましょう。

飲食店開業前の準備を念入りにすれば成功率がアップする!

飲食店を成功させるためには、開業前の徹底した準備は必要不可欠。
物件探しや外観・内装工事といった物理的な要素はもちろんですが、店のコンセプトやデザインの決定、看板メニューの作成、本番オペレーションの実施など、店の基盤を固める準備も入念に行わなくてはなりません。

あわせて店のウェブサイトを公開したり、オリジナルロゴを掲げて店の存在を印象づけたりすれば、新規顧客の獲得につながるでしょう。
こうした準備をすべてこなすにはそれなりの時間が必要なので、飲食店の開業が決まったら余裕をもって行動することが大切です。

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